【独立したい方必見】美容室の内装デザインにかかる費用や独立の売上目安も解説
美容師として独立し、自分の店を持つことは大きな夢です。しかし、「いつ独立すべきか」「初期費用はどれくらい必要か」「月にどれくらい売上があれば経営できるのか」といった具体的な数字が分からず、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
厚生労働省の調査によると、全国の美容所数は約27万店にのぼり、東京都だけでも2.7万店が存在しています(※1)。この激しい競争の中で生き残るには、資金計画と内装デザインへの適切な投資が不可欠です。
本記事では、多数の美容室デザインを手がけてきた株式会社RAWMANが、美容室の内装費用の相場から独立に必要な売上目安、補助金・助成金の活用方法まで実例とともに解説します。これから独立を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
※1 厚生労働省「令和4年度衛生行政報告例」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/eisei_houkoku/22/index.html

美容室の内装費用の全体像と相場
美容室の内装費用が開業資金に占める割合
美容室の開業において、内装費用は最も大きな投資項目のひとつです。開業資金全体に占める割合は一般的に40〜50%程度とされており、他の業種と比較しても高い水準にあります。
たとえば、開業資金1,000万円を準備する場合、内装工事費として400〜500万円を確保する必要があります。残りの資金で美容器具・機器、家賃・敷金、運転資金、広告宣伝費などを賄うことになります。
内装費用は物件の状態、立地、店舗の広さ、デザインのこだわりによって大きく変動します。しかし、美容室は顧客が長時間過ごす空間であり、内装の質が顧客満足度やリピート率に直結するため、適切な投資が重要です。
費用を左右する3つの要素
美容室の内装費用は、以下の3つの要素によって大きく変動します。

1. 物件の状態(スケルトン or 居抜き)
スケルトン物件は内装が全くない状態のため、一から作り上げる必要があります。自由度は高いものの、費用は居抜き物件の2〜3倍かかることも珍しくありません。
居抜き物件は前テナントの設備や内装を活用できるため、初期費用を大幅に抑えられます。特に同業種の居抜き物件であれば、シャンプー台や配管をそのまま使えるケースもあります。
2. 店舗の規模とセット面数
店舗の広さとセット面(施術席)の数は、内装費用に直接影響します。10坪の小規模サロンと30坪の大型サロンでは、必要な工事の規模が異なります。
ただし、坪単価は広くなるほど割安になる傾向があります。小規模店舗では固定的な設備工事費を狭い面積で按分するため、坪単価が高くなりがちです。
3. デザインと素材のグレード
無垢材を使ったカウンター、左官仕上げの壁、特注の照明器具など、こだわりの素材を使えば費用は上がります。シンプルな内装でも、素材選びによって高級感を演出できるため、予算に応じたメリハリが重要です。
坪単価の目安と物件タイプによる違い

美容室の内装工事費用は、一般的に坪単価30〜50万円が相場です。この坪単価には、設計費、施工費、設備工事費が含まれますが、美容機器(シャンプー台、セット椅子など)は別途となるケースが多いため注意が必要です。
物件タイプ別の坪単価目安は以下の通りです。
スケルトン物件
- 標準的な仕様:坪単価35〜45万円
- こだわりの仕様:坪単価50〜70万円
居抜き物件
- 同業種からの引き継ぎ:坪単価20〜35万円
- 異業種からの転用:坪単価25〜40万円
たとえば、20坪のスケルトン物件で標準的な仕様の美容室を作る場合、内装工事費は700〜900万円程度が目安となります。

【スケルトン・居抜き別】美容室の内装費用相場
スケルトン物件の費用相場と工事内訳

スケルトン物件は、コンクリート打ちっぱなしの状態から内装を作り上げるため、自由度が高い反面、費用も高額になります。
主な工事内訳
- 軽鉄・ボード工事
天井や壁の骨組みと下地を作る工事。空間の基礎となる部分です。 - 電気設備工事
照明、コンセント、分電盤などの電気配線工事。ドライヤーやアイロンなど電気使用量が多い美容室では、電気容量の確保が重要です。 - 給排水・ガス工事
シャンプー台やバックシャンプーに必要な配管工事。既存の配管容量が不足している場合、増設工事が必要です。 - 内装仕上げ工事
床材、壁材、天井の仕上げ。素材のグレードによって費用は大きく変わります。 - 造作工事
セット面、受付カウンター、棚などの製作。デザインの個性が最も表れる部分です。 - 空調・換気工事
エアコン、換気扇の設置。美容室は薬剤を使うため、適切な換気能力が求められます。
スケルトン物件の場合、工期は1.5〜2ヶ月程度が一般的です。
居抜き物件の費用相場と注意点

居抜き物件は、前テナントの内装や設備を引き継ぐため、初期費用を大幅に抑えられます。
前のテナントが同じ美容室だった場合、シャンプー台や配管をそのまま活用できるため、最も費用を抑えられます。ただし、以下の点に注意が必要です。
設備の劣化状況
シャンプー台、エアコン、照明などの設備は必ず動作確認を行いましょう。故障している場合、修理や交換費用が別途発生します。特にシャンプー台は1台30〜80万円と高額なため、状態確認は重要です。
造作譲渡料
前テナントから設備を譲り受ける際、造作譲渡料が発生するケースがあります。金額は交渉次第ですが、50〜300万円程度が相場です。
前店舗のイメージ
前のお店のイメージが強く残っていると、新しいコンセプトが伝わりにくくなります。看板や外装の変更を検討しましょう。
給排水・電気容量
前テナントと異なるレイアウトや設備を導入する場合、配管容量や電気容量が不足している可能性があります。大幅な増設が必要になれば、スケルトンと変わらない費用がかかることもあります。
スケルトンと居抜きの選び方

予算と開業コンセプトのバランスで判断しましょう。
スケルトン物件が向いているケース
- コンセプトを明確に表現したい
- 他店との差別化を図りたい
- 資金に余裕がある
- 長期的な経営を見据えている
居抜き物件が向いているケース
- 初期費用を抑えたい
- 早期開業を目指している
- 前テナントと同じ業態
- 設備の状態が良好
コンセプトを妥協してまで居抜き物件を選ぶ必要はありません。資金計画と理想のお店のイメージ、両方を満たせる物件を探すことが大切です。

独立のタイミングはいつ?月商と顧客数の目安
美容師の平均売上と独立に必要な月商

美容師として独立するタイミングを見極めるには、現在の売上と独立後に必要な月商を理解することが重要です。
厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、美容師の平均月給は約28.7万円、年収に換算すると約380万円です。一方、独立して1人美容室を経営する場合、月商60〜100万円が現実的な目標値とされています。
1人美容室の月商別収支イメージ
月商60万円の場合:
- 材料費:9万円(売上の15%)
- 家賃・光熱費など固定費:20万円
- 借入返済:10万円
- オーナーの手取り:約20万円
月商100万円の場合:
- 材料費:15万円(売上の15%)
- 家賃・光熱費など固定費:25万円
- 借入返済:13万円
- オーナーの手取り:約45万円
月商100万円を達成できれば、雇われ美容師時代よりも高い収入を得られる可能性があります。ただし、月商60万円では生活が厳しいため、安定して月商80万円以上を見込める顧客基盤を持ってから独立することをおすすめします。
1人美容室で必要な顧客数と客単価

月商100万円を達成するには、どれくらいの顧客数が必要なのでしょうか。
美容室の客単価は平均6,000円前後とされています。この客単価で月商100万円を達成するには、以下の計算になります。
必要な施術人数の計算
月商100万円 ÷ 客単価6,000円 = 約167人/月
営業日を月25日とすると: 167人 ÷ 25日 = 約6.7人/日
つまり、1日平均7人のお客様を施術する必要があります。1人の施術時間を平均90分とすると、7人施術するには10時間以上の営業時間が必要です。
現実的には、1日5人程度が1人美容室の限界とされているため、月商100万円を達成するには客単価を上げる工夫が必要になります。
客単価アップの方法
- カラー+トリートメントのセットメニュー提案
- ヘッドスパなどの付加価値メニュー
- ホームケア商品の店販
- 技術力を活かした高単価メニューの設定
客単価を8,000円に設定できれば、1日5人 × 25日 = 125人で月商100万円に到達します。
独立前に確認すべき3つのチェックポイント
独立する前に、以下の3点を確認しましょう。

1. 安定した顧客基盤があるか
独立後すぐに売上を立てるには、現在担当している指名客の存在が重要です。月に80〜100人以上の安定した指名客がいることが望ましいです。
ただし、勤務先の規定によっては顧客を引き継げない場合もあるため、事前に確認が必要です。全く別のエリアで開業する場合は、ゼロから集客する覚悟が求められます。
2. 十分な自己資金があるか
開業には最低でも500〜1,000万円の資金が必要です。全額を借入に頼るのではなく、自己資金として200〜300万円は準備しておきましょう。
また、開業後3〜6ヶ月は売上が安定しないことを想定し、生活費を含めた運転資金を確保しておくことが重要です。
3. 経営に関する知識があるか
美容師としての技術力だけでなく、経営者としての知識も必要です。確定申告、帳簿管理、集客、スタッフマネジメント(将来的に雇用する場合)など、学ぶべきことは多岐にわたります。
独立前にセミナーに参加したり、経営者の先輩に話を聞いたりして、準備を進めましょう。

美容室の内装費用の内訳を詳しく解説
内装費用がどのような項目で構成されているのかを理解しておくと、見積もりの妥当性を判断しやすくなります。

設計・デザイン費用(全体の10〜15%)
内装のコンセプトを具体的な図面に落とし込む費用です。
含まれる作業
- コンセプトヒアリング
- 平面図・立面図の作成
- パース(完成予想図)の作成
- 仕様書の作成
- 保健所への届出書類作成サポート
設計費用は総工事費の10〜15%が相場です。たとえば、工事費が800万円の場合、設計費は80〜120万円程度になります。
施工費用(全体の50〜60%)

実際に内装を作り上げる工事費用です。
主な工事項目
- 解体・撤去工事
- 軽鉄・ボード工事
- 電気設備工事
- 給排水工事
- 空調・換気工事
- 内装仕上げ工事(床・壁・天井)
- 造作工事(カウンター、棚など)
- 塗装工事
施工費用は材料費と人件費で構成されます。職人の技術レベルや工期によって金額は変動します。
美容室特有の設備費用(全体の20〜30%)

美容室にとって最も重要な設備投資です。
主な美容設備
- シャンプー台:1台30〜80万円
- セット椅子:1脚5〜15万円
- セット鏡:1台3〜10万円
- スチーマー:5〜20万円
- ワゴン・作業台:3〜10万円
- ドライヤー・アイロンなどの器具
新品を揃えると高額になるため、中古品の活用も検討しましょう。状態の良い中古シャンプー台なら、新品の50〜70%の価格で購入できます。
家具・什器・備品費用(全体の10〜15%)

客席の雰囲気を作る重要な要素です。
主な項目
- 待合椅子:1脚1〜5万円
- 受付カウンター:10〜30万円
- 照明器具:1台1〜10万円
- 収納棚:5〜20万円
- レジシステム:10〜30万円
- 看板:10〜50万円
家具や什器は、店のコンセプトに合わせて選びましょう。高級サロンなら上質な素材を、カジュアルサロンならコストパフォーマンスを重視した選択が適しています。

店舗規模別の内装費用シミュレーション
具体的な費用感をつかむため、店舗規模別にシミュレーションしてみましょう。
10坪(約33㎡)の小規模美容室

想定:1人美容室、セット面3〜4席
スケルトン物件の場合
- 内装工事費:350〜450万円(坪単価35〜45万円)
- 美容設備費:120〜200万円
- 家具・什器・備品:50〜80万円
- 合計:520〜730万円
居抜き物件の場合
- 内装工事費:200〜350万円(坪単価20〜35万円)
- 美容設備費:50〜100万円(既存設備活用)
- 家具・什器・備品:30〜60万円
- 合計:280〜510万円
小規模店舗は坪単価が割高になる傾向があります。最低限必要な設備工事は規模に関わらず発生するためです。
20坪(約66㎡)の標準的な美容室

想定:オーナー+スタッフ1〜2名、セット面6〜8席
スケルトン物件の場合
- 内装工事費:700〜900万円(坪単価35〜45万円)
- 美容設備費:200〜350万円
- 家具・什器・備品:80〜150万円
- 合計:980〜1,400万円
居抜き物件の場合
- 内装工事費:400〜700万円(坪単価20〜35万円)
- 美容設備費:100〜200万円(既存設備活用)
- 家具・什器・備品:60〜120万円
- 合計:560〜1,020万円
20坪前後が最もバランスの取れた規模です。客席数とバックヤードの配分も無理なく設計できます。
30坪(約100㎡)以上の大型美容室

想定:オーナー+スタッフ3〜5名、セット面10席以上
スケルトン物件の場合
- 内装工事費:1,050〜1,350万円(坪単価35〜45万円)
- 美容設備費:350〜600万円
- 家具・什器・備品:150〜300万円
- 合計:1,550〜2,250万円
居抜き物件の場合
- 内装工事費:600〜1,050万円(坪単価20〜35万円)
- 美容設備費:200〜400万円(既存設備活用)
- 家具・什器・備品:100〜200万円
- 合計:900〜1,650万円
大型店舗は坪単価が下がる傾向にあります。固定的な設備費用を広い面積で按分できるためです。ただし、個室を多く設ける場合や高級路線の場合は、坪単価は高くなります。

美容室の開業に使える補助金・助成金
初期費用を抑えるために、補助金・助成金の活用を検討しましょう。ただし、補助金は後払いが基本であり、先に自己資金や融資で費用を支払う必要がある点に注意が必要です。

小規模事業者持続化補助金
小規模事業者の販路開拓や生産性向上を支援する補助金です。美容室の開業時に、ホームページ制作、チラシ作成、看板設置などの費用に活用できます。
補助上限額
- 通常枠:50万円
- 賃金引上げ枠・創業枠など:200万円
補助率
経費の2/3
対象経費
広告宣伝費、ウェブサイト制作費、看板費用、チラシ印刷費など
申請のポイント
経営計画書を作成し、どのように販路開拓を行うか具体的に示すことが重要です。内装工事費そのものは対象外ですが、集客に関わる費用は対象となります。
創業支援補助金

各自治体が独自に実施している創業者向けの補助金です。自治体によって制度内容が異なるため、開業予定地の自治体に確認しましょう。
一般的な内容
- 補助上限額:100〜300万円
- 補助率:経費の1/2〜2/3
- 対象経費:内装工事費、設備費、広告費など
たとえば、東京都の一部区では、創業時の店舗改装費用に対して補助金を出している場合があります。
地域創造的起業補助金

新たな需要や雇用を創出する事業に対する補助金です。革新的なサービスや地域課題の解決につながる美容室であれば、対象となる可能性があります。
補助上限額
200万円
補助率
経費の1/2
対象経費
人件費、店舗借入費、設備費、原材料費、知的財産権取得費など
補助金申請のポイントと注意点

申請のポイント
- 事業計画書を丁寧に作成する
- 補助金の目的に沿った内容にする
- 数値目標を具体的に示す
- 補助金は競争率が高いため、採択されない可能性も考慮する
注意点
- 補助金は後払いのため、先に自己資金や融資で支払う必要がある
- 申請から交付まで数ヶ月かかる
- 対象経費以外は補助されない
- 採択されても満額支給とは限らない
補助金だけに頼らず、融資も含めた総合的な資金計画を立てることが重要です。日本政策金融公庫の創業融資や、民間金融機関の融資制度も検討しましょう。

内装費用を抑えながら理想の美容室を作る5つのコツ
予算が限られていても、工夫次第で満足度の高い店舗を作ることができます。

居抜き物件を活用して初期投資を削減
最も効果的なコスト削減方法は、居抜き物件の活用です。
居抜き物件を選ぶポイント
- 前テナントと同じ業態の物件を探す
- 設備の動作確認を必ず行う
- 造作譲渡料は交渉できる場合が多い
- 前店舗のイメージが残りすぎていないか確認
特にシャンプー台は高額なため、使える状態で残っているなら大きなコスト削減になります。ただし、故障のリスクも考慮し、保証や修理対応について事前に確認しておきましょう。
見える部分にメリハリをつけて投資

限られた予算で高級感を出すには、投資先を見極めることが重要です。
優先的に投資すべき箇所
- 入口・ファサード(第一印象を決める)
- セット面やセット鏡(お客様の視界に入る)
- 照明(雰囲気を大きく左右する)
- セット椅子(座り心地は満足度に直結)
コストを抑えられる箇所
- バックヤード
- スタッフ用トイレや更衣室
- 天井裏や配管などの見えない部分
顧客の目に触れる部分だけ上質な素材を使うことで、全体の予算を抑えながら高級感を演出できます。
中古設備を上手に活用する

美容機器は中古品でも十分に機能します。
中古設備のメリット
- 新品の50〜70%の価格で購入できる
- 納品が早い(在庫があれば即納可能)
- 実績のある機種を選べる
中古設備選びの注意点
- 製造年をチェック(10年以上前は避ける)
- 動作確認を必ず行う
- 保証の有無を確認
- メンテナンス履歴を確認
中古美容機器専門店で探すと良いでしょう。状態の良い品を見極めることが大切です。
DIYできる部分を見極める

専門的な技術や資格が不要な部分は、自分で施工することでコストを削減できます。
DIY可能な項目
- 壁の塗装
- 棚の設置
- 小物のディスプレイ
- 一部の装飾
専門業者に任せるべき項目
- 電気工事(資格が必要)
- ガス工事(資格が必要)
- 水道工事(資格が必要)
- 保健所の許可に関わる部分
DIYは時間がかかるため、開業スケジュールとのバランスも考慮しましょう。無理に自分で行うよりも、プロに任せた方が結果的に安く済む場合もあります。
複数社から相見積もりを取る

同じ工事内容でも、会社によって見積もり金額は大きく異なります。
相見積もりのポイント
- 最低3社から見積もりを取る
- 同じ条件で依頼する
- 見積もり内容の内訳を確認
- 安すぎる見積もりには注意
単に安い会社を選ぶのではなく、見積もりの内容や提案力、アフターフォロー体制などを総合的に判断しましょう。極端に安い見積もりは、必要な工事が抜けている可能性があります。

RAWMANが手がけた美容室の内装デザイン事例
株式会社RAWMANは、多数の美容室デザインを手がけてきた空間デザインのプランニングスタジオです。設計から施工までワンストップで対応し、お客様の想いを形にしています。
【事例1】nolun(東京・41.8㎡):小規模でも個性が光る内装

約12坪という小規模ながら、個性的で魅力的な空間を実現した「nolun」。限られた面積を最大限に活用した事例です。
「街に開かれたギャラリーの様なヘアサロン」をコンセプトに、構造躯体現しのまま白塗装を施し、ホワイトキューブを空間のベースとしました。個性的な素材使いで印象的な空間にしつつ、効率的な動線設計で作業性も確保。小規模だからこそ実現できる、細やかな配慮が随所に見られます。
意匠を最低限にとどめ、未完の空白余地を残す事でオーナーや訪れるお客様によって育ってゆく、街に開かれたヘアサロンを目指しました。
【事例2】Salon de Milk(東京・76.31㎡):優雅さと居心地を両立

「Salon de Milk」は、約23坪の広さを活かし、優雅さと居心地の良さを両立させた美容室です。
ゆとりある空間配置でプライバシーを確保し、上質な素材選びによる高級感を演出しています。細部までこだわったインテリアコーディネートと、お客様がリラックスできる照明・色彩計画により、長時間過ごしても疲れない空間を実現しました。
広めの面積を活かし、各セット面に十分な距離を確保。落ち着いてゆったり過ごせる空間づくりを実現しています。大人の女性が安心して通える、上質なサロンです。
【事例3】BLONDE(東京・60.02㎡):モダンで洗練された空間デザイン

東京都内に位置する「BLONDE」は、約18坪の空間にモダンで洗練されたデザインを実現した美容室です。
シンプルながら印象的な空間構成が特徴で、洗練されたカラーパレットで統一感を演出しています。機能性とデザイン性を両立したレイアウトにより、スタッフの作業効率とお客様の快適性を両立。都会的な雰囲気の中にも温かみを感じる照明計画で、冷たすぎない洗練された空間に仕上がっています。
限られた面積の中で、圧迫感を感じさせない開放的な空間を実現しています。モダンテイストを好む都市部の顧客層に支持される、洗練されたデザインが特徴です。

内装デザイン会社を選ぶ際の5つのチェックポイント
内装会社選びは、開業の成否を左右する重要な判断です。

美容室の施工実績が豊富か
美容室は、動線や設備の配置など、他の業種とは異なる専門知識が必要です。
確認すべきポイント
- 過去の施工事例を見せてもらう
- 自分が目指す業態の実績があるか
- 可能であれば実際の店舗を見学する
- オーナーの満足度を確認
特にシャンプー台の配置や給排水設備については、美容室の経験がある会社でないと適切な提案ができません。その分野の実績がある会社を選ぶことが重要です。
設計から施工までワンストップ対応か

設計と施工が別会社だと、以下の問題が起こりやすくなります。
- 設計意図が施工に伝わらない
- 責任の所在が不明確
- トラブル対応が遅れる
- 中間マージンで費用が高くなる
設計から施工まで一貫して対応できる会社なら、スムーズなプロジェクト進行が期待できます。RAWMANのように、設計・施工をワンストップで対応できる会社を選びましょう。
コンセプトヒアリングと提案力

単に希望を形にするだけでなく、潜在的なニーズを引き出して提案してくれる会社を選びましょう。
提案力のある会社の特徴
- 初回打ち合わせで深くヒアリングしてくれる
- 曖昧なイメージを具体化してくれる
- 過去事例の焼き直しではなくオリジナル提案
- 予算内で最大限の価値を生み出す工夫
複数社と打ち合わせをして、提案内容を比較することをおすすめします。
見積もりの明確性と透明性

「坪単価○○万円」という大雑把な見積もりだけでは、後から追加費用が発生するリスクがあります。
良い見積もりの条件
- 工事項目ごとに明細が記載されている
- 材料費と人件費が分かれている
- オプション工事が明記されている
- 不明点を質問すると丁寧に説明してくれる
見積もりの透明性が高い会社は、信頼できる会社である可能性が高いです。
アフターフォローと保証体制

開業後のサポート体制も重要なチェックポイントです。
確認すべき項目
- 保証期間はどれくらいか(1年以上が望ましい)
- どこまで保証範囲なのか
- 不具合発生時の連絡先はどこか
- 定期点検サービスはあるか
- 開業後の相談にも対応してくれるか
長く付き合える関係性を築ける会社を選ぶことで、開業後も安心して経営に集中できます。

美容室の内装工事を成功させるために
内装工事を成功させるためには、事前準備が何よりも重要です。

明確なコンセプトとターゲット設定
内装デザインを始める前に、コンセプトを明確にしましょう。
決めておくべきこと
- どんな美容室を目指すのか
- 誰に来てほしいのか(ターゲット層)
- 価格帯はどれくらいか
- どんな雰囲気を作りたいか
- 他店との差別化ポイントは何か
コンセプトが曖昧なまま進めると、統一感のない内装になってしまいます。すべての選択の基準となるコンセプトを、最初にしっかり固めることが成功への第一歩です。
余裕を持った資金計画の立案

内装費用は、予想外の出費が発生することを前提に計画しましょう。
資金計画のポイント
- 見積もり金額の10〜15%の予備費を確保
- 美容設備費は別枠で考える
- 運転資金も忘れずに確保
- 融資を受ける場合は返済計画も立てる
開業後すぐに資金がショートしないよう、最低でも3ヶ月分の運転資金を確保しておくことが重要です。
工事スケジュールの確保と管理

内装工事は予想外のトラブルが起こりがちです。
スケジュール管理のコツ
- オープン日から逆算して余裕を持つ
- スケルトンなら2ヶ月以上の工期を見込む
- 居抜きでも1ヶ月程度は必要
- 開業準備期間も考慮する
焦って妥協した内装では、開業後に後悔することになります。時間をかけて丁寧に作り上げることが、長く愛される店舗づくりにつながります。

まとめ

美容室の内装費用は、物件の状態や店舗の広さ、デザインのこだわりによって大きく変動します。一般的な坪単価は30〜50万円程度ですが、開業資金の40〜50%を内装費用として見込む必要があります。
本記事のポイント
- スケルトン物件:坪単価35〜70万円。自由度が高いが費用も高額
- 居抜き物件:坪単価20〜40万円。初期費用を抑えられるがデメリットもある
- 独立の目安:月商60〜100万円、1日5〜7人の施術が必要
- 顧客基盤:月80〜100人以上の安定した指名客がいることが望ましい
- 補助金活用:小規模事業者持続化補助金や創業支援補助金が利用可能
- コスト削減:居抜き物件、中古設備、メリハリのある投資、相見積もりが有効
限られた予算でも、工夫次第で理想の店舗を実現できます。大切なのは、明確なコンセプトと適切な投資配分です。
株式会社RAWMANでは、多数の美容室の内装デザイン実績があります。コンセプト作りから設計・施工まで一貫してサポートいたしますので、美容室の開業をお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

