バーのオシャレな内装デザイン特集!コンセプトを内装に落とし込むポイントや費用を解説!
バーの内装デザインは、顧客にとって「また訪れたい」と思わせる空間づくりの要です。落ち着いた照明の下で語らう時間、カウンター越しのバーテンダーとの会話、洗練されたバックバーに並ぶボトル——これらすべてが、内装デザインによって演出されます。
本記事では、バーのおしゃれな内装デザインを実現するためのポイントを、コンセプトの立て方から照明計画、カウンター設計、物件選び、費用相場まで網羅的に解説します。RAWMANが手掛けた2つのバープロジェクト「Shisha Siesta」「BAR roppongi」の実例も交えながら、空間づくりの具体的な手法をご紹介します。
バーの内装デザインで押さえるべき基本要素

バーの内装デザインを考える前に、まず基本となる要素を整理しておく必要があります。デザインの方向性を定める土台がしっかりしていないと、せっかくの投資も効果的に活かせません。
コンセプト設計がすべての出発点

バーを開業する際、最初に決めるべきはコンセプトです。「どのような体験を顧客に提供したいのか」を明確にすることで、内装デザインの方向性が定まります。
コンセプトを考える際は、5W2Hのフレームワークが有効です。When(営業時間帯)、Where(出店エリア)、Who(メインターゲット)、What(提供するドリンクや料理)、Why(開業の目的)、How(業態やサービススタイル)、How much(価格帯)を具体的に設定していきます。
例えば、オーセンティックバーなら「30〜50代のビジネスパーソンが、仕事終わりに一人で静かにウイスキーを楽しむ」といった体験を想定します。一方、スタンディングバーであれば「20〜30代の若年層が気軽に立ち寄り、カジュアルに交流する」という異なるコンセプトになるでしょう。
コンセプトが定まれば、内装デザインの選択肢も自然と絞られていきます。オーセンティックバーなら重厚感のある木材と間接照明、スタンディングバーなら明るめの照明と動線を意識したレイアウトという具合です。
ターゲット層の明確化と空間への反映

コンセプトと密接に関わるのがターゲット層の設定です。年齢、性別、職業、趣味嗜好、来店人数構成など、できるだけ具体的に想定することで、内装デザインに説得力が生まれます。
バーは一人で訪れる顧客も多い業態です。そのため、カウンター席の居心地や、一人でも落ち着ける空間設計が重要になります。逆に、グループ利用を想定するなら、ボックス席やソファエリアの配置を検討する必要があるでしょう。
ターゲット層によって、求められる内装の雰囲気も変わります。若年層向けならトレンドを取り入れた現代的なデザイン、シニア層向けなら落ち着いた伝統的なスタイルが好まれる傾向にあります。ただし、これはあくまで傾向であり、コンセプト次第で逆のアプローチも有効です。
立地特性に応じたデザイン戦略

バーの立地によって、適した内装デザインは変わります。ビジネス街、繁華街、住宅街、学生街など、エリアごとに異なる特性を理解し、それに応じた空間づくりが求められます。
ビジネス街であれば、仕事帰りのビジネスパーソンが短時間で利用しやすいスタンディングバーや、接待にも使える落ち着いたバーが適しているでしょう。繁華街なら、多様な顧客層に対応できる柔軟性のあるデザインが有効です。
RAWMANが手掛けた「BAR roppongi」は、東京都港区六本木という立地特性を活かしたデザインとなっています。約8.5坪という限られた空間に、大人の社交場としての上質さを凝縮。落ち着いた照明と深みのある色調で、六本木という華やかなエリアにありながら、親密なコミュニケーションを楽しめる空間を実現しています。

おしゃれなバーを実現する内装デザインのポイント

コンセプトや立地が定まったら、具体的な内装デザインの要素に落とし込んでいきます。バーの雰囲気を決定づける重要な要素を、実例を交えながら解説します。
照明計画で演出する非日常感【Shisha Siesta事例】

バーの内装デザインにおいて、照明は最も重要な要素の一つです。照明の明るさ、色温度、配置によって、空間の印象は大きく変わります。
一般的に、バーでは落ち着いた雰囲気を演出するため、照度を抑えた照明計画が基本となります。日本産業規格(JIS)では、バーの推奨照度は50〜150ルクス程度とされています。これは、通常のオフィスが750〜1,000ルクス程度であることと比較すると、かなり暗めの設定です。
照明器具の選定では、間接照明を効果的に使うことがポイントです。天井や壁面に光を当てて反射させることで、柔らかく目に優しい光環境を作り出せます。また、カウンター上やテーブル上にペンダントライトやダウンライトを配置することで、ドリンクを美しく演出できます。
RAWMANが手掛けた「Shisha Siesta」は、神奈川県厚木市に位置する約47坪のシーシャバーです。このプロジェクトでは、非日常的な空間を演出する照明計画が特徴となっています。深みのある色調と組み合わせることで、素材の質感と陰影のコントラストを生み出し、リラックスした時間を過ごせる大人の社交場を実現しています。
色温度の選択も重要です。暖色系(2,700〜3,000ケルビン)の照明は、温かみと落ち着きを感じさせ、リラックスした雰囲気を作ります。一方、やや高めの色温度(3,500〜4,000ケルビン)を部分的に使うことで、モダンで洗練された印象を加えることもできます。
調光機能を備えた照明システムを導入すると、時間帯や用途に応じて明るさを調整できるため、柔軟な空間演出が可能になります。
カウンターデザインと居心地の関係性【BAR roppongi事例】

バーの顔とも言えるカウンターは、デザインと機能性の両立が求められる重要な要素です。カウンターの高さ、幅、素材、そして椅子との組み合わせによって、顧客の居心地は大きく変わります。
カウンターの高さは、主に3つのタイプに分類されます。ハイカウンター(100〜110cm)、ミドルカウンター(85〜95cm)、ローカウンター(70〜75cm)です。それぞれに特徴があり、バーのコンセプトに応じて選択します。
ハイカウンターは、バーテンダーと顧客の目線が近くなるため、対話が生まれやすく、カウンター越しのコミュニケーションを重視するバーに適しています。ただし、高めの椅子が必要となり、長時間の着座にはやや不向きな面もあります。
ミドルカウンターは、飲食に適した高さで、バランスの取れた選択肢です。長時間の滞在でも疲れにくく、多くのバーで採用されています。
ローカウンターは、足が床につくため座り心地がよく、リラックスして過ごせます。ただし、バーテンダーが顧客を見下ろす形になるため、サービススタイルに工夫が必要です。
「BAR roppongi」では、約8.5坪という限られた空間の中で、カウンター越しのコミュニケーションを楽しめる親密な雰囲気を実現しています。上質な素材の質感と陰影のコントラストが、カウンター空間に深みを与えています。
カウンターの素材選びも重要です。木材(無垢材や集成材)は温かみがあり、経年変化も楽しめます。石材(大理石や御影石)は高級感があり、冷たい質感がモダンな印象を与えます。金属やガラスを組み合わせることで、より個性的な表情を生み出すことも可能です。
カウンター下の収納スペースも、オペレーションの効率性に直結します。グラスや道具の配置を考慮した設計が、スムーズなサービスを支えます。
バックバーに個性を宿す設計手法

カウンターに座った顧客が最初に目にするのがバックバーです。ボトルが整然と並ぶ姿は、バーの品格と個性を表現する重要な要素となります。
バックバーのデザインでは、まず収納力と見せ方のバランスを考えます。多くのボトルを収納する必要がある一方で、美しく見せる演出も求められます。棚の高さや奥行き、照明の当て方を工夫することで、機能性と美観を両立できます。
照明計画もバックバーの印象を左右します。棚の下部や背面から照明を当てることで、ボトルのシルエットが浮かび上がり、幻想的な雰囲気を演出できます。LEDテープライトなどを使えば、省エネルギーで効果的な演出が可能です。
素材やカラーの選択も重要です。ダークトーンの木材を使えば重厚感と落ち着きが生まれ、明るい木材やミラーを使えばモダンで開放的な印象になります。鏡を背面に配置すると、空間が広く見える効果もあります。
バックバーは、オーナーのこだわりやバーの世界観を表現する場でもあります。コレクションしているボトルや、特別な意味を持つアイテムを配置することで、顧客との会話のきっかけにもなります。
色彩計画と素材選びのバランス

バーの内装における色使いは、空間の雰囲気を決定づける重要な要素です。一般的に、バーでは落ち着いたトーンの色彩が好まれます。
ダークブラウン、ネイビー、チャコールグレーなどの深みのある色は、大人の雰囲気を演出し、非日常感を高めます。これらをベースカラーとしつつ、アクセントカラーで個性を加えるのが基本的な手法です。
「Shisha Siesta」では、深みのある色調を基調としながら、素材の質感を活かした設計がなされています。47坪という広めの空間において、統一感を保ちつつ、エリアごとに異なる表情を持たせることで、飽きのこない空間を実現しています。
素材選びでは、質感のコントラストを意識します。滑らかな石材と粗い質感の木材、マットな仕上げと光沢のある仕上げを組み合わせることで、視覚的な奥行きが生まれます。
また、経年変化を楽しめる素材を選ぶことで、時間とともに味わい深い空間へと育っていきます。特に無垢材や革などの天然素材は、使い込むほどに風合いが増していきます。
音響環境と空間の一体設計

見落とされがちですが、音響環境もバーの居心地を左右する重要な要素です。BGMの音質、音量、そして空間の反響特性が、滞在体験に影響を与えます。
バーでは、会話を楽しむ顧客も多いため、BGMは適度な音量に抑える必要があります。一般的に、会話の邪魔にならない程度の音量は、50〜60デシベル程度とされています。
音響設備の配置も重要です。スピーカーを適切な位置に配置することで、空間全体に均一に音を届けることができます。また、吸音材を効果的に使うことで、不要な反響を抑え、クリアな音質を保てます。
ミュージックバーのように音楽を主体とする業態では、音響設備への投資が特に重要になります。どの席からもクリアな音質で楽しめるよう、専門家による音響設計を検討するとよいでしょう。

バーの内装工事における物件選定と費用

内装デザインのイメージが固まったら、次は物件選びと予算計画です。物件のタイプや状態によって、必要な工事内容と費用は大きく変わります。
スケルトン物件と居抜き物件の選択基準

バーの物件には、大きく分けてスケルトン物件と居抜き物件があります。それぞれの特性を理解し、自身のコンセプトと予算に合った選択をすることが重要です。
スケルトン物件は、内装が何もない状態の物件です。天井、壁、床がコンクリート打ちっぱなしや下地の状態で、設備もほとんど入っていません。
スケルトン物件のメリットは、デザインの自由度が高いことです。自身のコンセプトに完全に合った空間を一から作り上げられます。配管や配線も自由に設計できるため、理想的なレイアウトを実現しやすいでしょう。
一方、デメリットは初期投資が大きくなることです。すべての設備を新たに導入する必要があるため、工事費用は高額になります。また、工事期間も長くなる傾向があります。
居抜き物件は、前のテナントが使用していた内装や設備をそのまま引き継ぐ形式の物件です。飲食店やバーの居抜き物件であれば、厨房設備やカウンター、空調設備などが残っている場合があります。
居抜き物件のメリットは、初期投資を抑えられることです。既存の設備を活用できれば、工事費用を大幅に削減できます。また、工事期間も短縮でき、早期の開業が可能です。
デメリットは、既存の内装や設備がコンセプトに合わない可能性があることです。その場合、改装が必要となり、かえって費用がかかるケースもあります。また、設備の老朽化や不具合のリスクも考慮する必要があります。
居抜き物件でもおしゃれな空間は実現できる

「居抜き物件ではおしゃれな内装は難しい」という先入観を持つ方もいますが、適切なアプローチをとれば、居抜き物件でも十分に魅力的な空間を作り出せます。
重要なのは、既存の要素の中で「残すもの」と「変えるもの」を見極めることです。構造や設備など、変更にコストがかかる部分は活かしつつ、壁の仕上げや照明など、比較的容易に変更できる部分でコンセプトを表現します。
例えば、既存のカウンターが構造的にしっかりしているなら、表面の仕上げだけを変更することで、新しいデザインに生まれ変わらせることができます。天板を張り替えたり、塗装を施したりするだけでも、印象は大きく変わります。
照明の交換も、比較的低コストで大きな効果が得られる手法です。既存の配線を活用しながら、照明器具だけを変更することで、空間の雰囲気を一新できます。
壁や天井の仕上げも、塗装やクロスの貼り替えで対応できる場合が多いです。色やテクスチャーを変えるだけで、まったく異なる印象の空間になります。
内装工事の費用相場と坪単価

バーの内装工事費用は、物件のタイプ、規模、デザインのグレード、立地などによって大きく変動します。一般的な相場を把握しておくことで、現実的な予算計画を立てられます。
スケルトン物件の場合、坪単価30万円〜60万円程度が一般的な相場です。高級バーなど、素材や設備にこだわる場合は、坪単価50万円〜100万円以上になることもあります。
例えば、10坪のスケルトン物件でバーを開業する場合、300万円〜600万円程度の内装工事費用を見込む必要があります。ハイエンドな仕上げを目指すなら、500万円〜1,000万円程度の予算を確保しておくとよいでしょう。
居抜き物件の場合、坪単価15万円〜30万円程度が相場です。既存設備の活用度合いによって、さらに費用を抑えることも可能です。
10坪の居抜き物件なら、150万円〜300万円程度で内装工事ができる計算になります。ただし、既存設備の状態や改装の必要性によって、この範囲を超えることもあります。
「BAR roppongi」のような小規模なバー(約8.5坪)の場合、スケルトンからの工事であれば250万円〜500万円程度、居抜き物件の改装であれば150万円〜300万円程度が目安となるでしょう。
「Shisha Siesta」のような広めの空間(約47坪)では、スケルトンからの工事で1,400万円〜2,800万円程度、居抜き物件の改装で700万円〜1,400万円程度が相場となります。ただし、シーシャバーという特殊な業態のため、換気設備などに追加投資が必要になる可能性もあります。
工事費用の内訳と優先順位の付け方

バーの内装工事費用は、いくつかの項目に分けられます。主な内訳を理解しておくことで、効果的な予算配分が可能になります。
造作工事費は、壁や天井、床などの内装仕上げにかかる費用です。スケルトン物件では50万円〜100万円程度(10坪の場合)、居抜き物件では20万円〜50万円程度が目安となります。
厨房設備工事費は、厨房機器の導入や給排水設備の工事にかかる費用です。バーの場合、本格的な厨房を設けないケースも多いですが、簡易的な調理スペースを設ける場合、スケルトン物件で50万円〜200万円程度、居抜き物件で30万円〜100万円程度を見込みます。
造作家具工事費は、カウンターやバックバー、ボックス席などのオーダー家具にかかる費用です。バーの顔となるカウンターには、ある程度の投資をすることをおすすめします。スケルトン物件で30万円〜60万円程度、居抜き物件で10万円〜30万円程度が相場です。
建具工事費は、扉や窓、間仕切りなどにかかる費用です。スケルトン物件で30万円〜50万円程度、居抜き物件で10万円〜30万円程度が目安となります。
設備工事費は、電気、空調、給排水、換気などの設備にかかる費用です。これは内装工事費用の中でも大きな割合を占めます。スケルトン物件で50万円〜200万円程度、居抜き物件で30万円〜60万円程度を見込む必要があります。
予算に制約がある場合、優先順位を明確にすることが重要です。顧客の目に直接触れる部分(カウンター、照明、壁の仕上げなど)には投資し、見えない部分(収納スペース、バックヤードなど)ではコストを抑えるという考え方が基本となります。
ただし、設備関連については、見えない部分であっても品質を落とすべきではありません。空調や換気、給排水などの設備は、営業後のトラブルを避けるため、しっかりとした工事が必要です。
コストを抑えながら質を保つ設計の工夫

限られた予算の中で、おしゃれで機能的なバーを実現するには、いくつかの工夫があります。
まず、既製品とオーダーメイドを使い分けることです。カウンターやバックバーなど、バーの個性を表現する重要な部分はオーダーメイドにし、椅子やテーブルなどは既製品から選ぶことで、コストを抑えながらも統一感のあるデザインを実現できます。
中古設備やレンタル品の活用も有効です。特に厨房機器やグラス類、家具などは、状態の良い中古品が市場に多く出回っています。新品にこだわらなくても、メンテナンスされた中古品なら問題なく使用できます。
施工方法の工夫も重要です。例えば、壁の仕上げを全面タイルではなく、アクセント部分のみタイルにして他は塗装にするなど、メリハリをつけることでコストを抑えつつ、デザイン性を保てます。
DIYを取り入れることも選択肢の一つです。ペンキ塗りや簡単な棚の設置など、専門技術を必要としない部分は自分で行うことで、工事費用を削減できます。ただし、電気工事や水道工事など、資格が必要な工事は必ず専門業者に依頼してください。

失敗しないバーの物件探しと契約のポイント

内装デザインと同じくらい重要なのが、物件選びです。立地や物件の条件によって、バーの成功可能性は大きく変わります。
エリア選定と商圏分析の重要性

バーの立地選びでは、ターゲット層がどこにいるかを考えることが重要です。ビジネス街、繁華街、住宅街など、エリアごとに異なる顧客層と需要があります。
ビジネス街では、平日の夜間に需要が集中します。仕事帰りのビジネスパーソンがターゲットとなるため、駅から近い立地が有利です。ただし、週末の集客が課題となる場合もあります。
繁華街は、平日・週末ともに安定した集客が見込めます。ただし、競合も多く、家賃も高額になる傾向があります。差別化されたコンセプトが成功の鍵となります。
住宅街では、地域に根ざした常連客の獲得が重要です。家賃は比較的抑えられますが、認知度を高めるための工夫が必要です。
商圏分析では、半径500m以内の人口や世帯数、競合店舗の数などを調査します。総務省統計局の「統計でみる市区町村のすがた」などを活用すると、客観的なデータを得られます。
六本木に位置する「BAR roppongi」は、東京の中心部という立地を活かし、国内外の顧客が訪れやすい環境にあります。一方、厚木市の「Shisha Siesta」は、地域性を活かした広めの空間で、ゆったりとした時間を提供するコンセプトが立地と合致しています。
物件の構造と設備の事前確認事項

物件を選ぶ際は、見た目だけでなく、構造や設備の状態も入念に確認する必要があります。後からトラブルになると、想定外の費用が発生する可能性があります。
まず、建物の構造を確認します。木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造など、構造によって防音性や耐震性が異なります。バーの場合、深夜営業することも多いため、防音性は重要な要素です。
電気容量も重要な確認事項です。バーでは照明や空調、厨房機器など、多くの電気を使用します。既存の電気容量で足りるか、増設が必要かを事前に確認しておきましょう。増設が必要な場合、その費用も予算に組み込む必要があります。
給排水設備の位置と容量も確認します。カウンターやバックバーの配置は、給排水の位置に大きく影響されます。理想的なレイアウトを実現するために、配管の移設が必要になるケースもあります。
換気設備も重要です。特に喫煙を許可する場合や、シーシャバーのように煙を扱う業態では、十分な換気能力が必要です。既存の換気設備で対応できるか、追加工事が必要かを確認しておきましょう。
天井高も見落としがちなポイントです。一般的に、バーでは2.5m以上の天井高があると、開放感のある空間を作りやすくなります。ただし、あえて天井を低くして親密な雰囲気を演出する手法もあります。
賃貸契約における注意点と交渉術

物件の賃貸契約では、いくつかの重要な条件を確認し、可能であれば交渉することが大切です。
まず、保証金(敷金)と礼金の確認です。一般的に、飲食店の場合、保証金は賃料の6〜12ヶ月分程度が相場です。交渉によって減額できる場合もあるので、積極的に話し合いましょう。
契約期間と更新条件も重要です。一般的な契約期間は2〜3年ですが、内装投資を回収するためには、ある程度長期の契約が望ましいです。また、更新時の条件(更新料の有無や金額)も確認しておきましょう。
原状回復の範囲も重要な確認事項です。居抜き物件として退去できるのか、スケルトンに戻す必要があるのかによって、退去時の費用が大きく変わります。契約書に明記されているか、不明瞭な点は事前に確認しておきましょう。
用途変更の可否も確認が必要です。特に、前のテナントと異なる業態で営業する場合、建築基準法や消防法の観点から用途変更の手続きが必要になることがあります。これには時間と費用がかかるため、契約前に確認しておくことが重要です。
家賃の交渉も検討しましょう。物件が長期間空いている場合や、大規模な改装が必要な場合などは、家賃の減額やフリーレント期間(家賃が発生しない期間)の設定を交渉できる可能性があります。

バーの内装デザインを依頼する際のパートナー選び

バーの内装デザインと施工を成功させるには、信頼できるパートナー選びが不可欠です。デザイン会社や施工会社の選定基準を理解しておきましょう。
デザイン会社選定の判断基準

バーの内装デザインを依頼する会社を選ぶ際は、いくつかの判断基準があります。
まず、バーや飲食店の実績が豊富かどうかを確認します。住宅や商業施設とバーでは、求められるデザインの方向性が異なります。バーの設計経験が豊富な会社なら、照明計画やカウンター設計など、バー特有のノウハウを持っています。
RAWMANは、美容室や飲食店の店舗設計を専門とし、多数のバープロジェクトを手掛けてきた実績があります。「Shisha Siesta」や「BAR roppongi」のように、規模や業態の異なるプロジェクトに対応できる柔軟性と専門性を持っています。
デザインの方向性が自身のコンセプトと合っているかも重要です。会社によって得意とするデザインスタイルは異なります。過去の事例を確認し、自身が目指すイメージと近いデザインができるかを見極めましょう。
コミュニケーションの取りやすさも重要な要素です。デザインプロセスでは、細かな要望を伝えたり、提案を受けたりする機会が多くあります。相談しやすく、要望を理解してくれる担当者がいるかどうかは、プロジェクトの成否を左右します。
実績と提案力を見極める方法

デザイン会社の実力を見極めるには、過去の実績と提案力を確認することが有効です。
まず、ウェブサイトやポートフォリオで過去の事例を確認します。写真だけでなく、プロジェクトの背景やコンセプト、課題とその解決策なども読むことで、会社の考え方や強みが理解できます。
可能であれば、実際に手掛けた店舗を訪れてみることをおすすめします。写真では伝わらない空間の質感や細部の仕上がり、実際の使い勝手などを確認できます。
初回の相談や提案の内容も、会社を見極める重要な機会です。こちらの要望を丁寧に聞き取り、それに対して具体的かつ実現可能な提案をしてくれるかどうかを確認しましょう。
また、予算に対する考え方も確認が必要です。限られた予算の中で最大限の効果を引き出す提案ができるか、コストダウンの方法を具体的に示せるかなど、現実的な視点を持っているかが重要です。
施工管理体制とアフターフォロー

デザインだけでなく、施工管理体制も重要な選定基準です。どれだけ素晴らしいデザインでも、施工が適切でなければ、理想の空間は実現できません。
施工管理の体制を確認しましょう。自社で施工を行うのか、外部の施工会社に委託するのか、その場合の管理体制はどうなっているのかを確認します。デザインと施工を一貫して行う会社なら、デザイン意図を正確に施工に反映しやすいというメリットがあります。
RAWMANのように、デザインから施工まで一貫して対応できる体制を持つ会社は、デザインの意図を施工段階でも的確に反映できる強みがあります。
工事のスケジュール管理も重要です。開業日が決まっている場合、そこから逆算して工事スケジュールを組む必要があります。遅延が発生した場合のリカバリープランなども確認しておくとよいでしょう。
アフターフォローの体制も確認が必要です。開業後に不具合が発生した場合、迅速に対応してもらえるかどうかは、営業に直結します。保証期間や対応範囲、連絡体制などを事前に確認しておきましょう。
定期的なメンテナンスや、将来的な改装の相談にも乗ってもらえるかどうかも、長期的な関係を考える上で重要なポイントです。

まとめ:バーの内装デザインで成功するために

バーの内装デザインは、コンセプトの明確化から始まり、照明、カウンター、バックバー、色彩、音響など、多岐にわたる要素を総合的に設計することで完成します。
おしゃれなバーを実現するために重要なのは、まず「どんな体験を顧客に提供したいか」というコンセプトを明確にすることです。コンセプトが定まれば、デザインの方向性は自然と見えてきます。
物件選びでは、立地特性を理解し、スケルトンと居抜きの特性を踏まえた選択が必要です。居抜き物件でも、適切なアプローチをとれば、十分におしゃれな空間を実現できます。
費用面では、スケルトン物件で坪単価30万円〜60万円程度、居抜き物件で15万円〜30万円程度が一般的な相場です。ただし、デザインのグレードや規模によって大きく変動するため、複数の見積もりを取り、比較検討することをおすすめします。
デザイン会社選びでは、バーの設計実績、提案力、施工管理体制、アフターフォローなどを総合的に判断します。RAWMANのように、多様な規模と業態のバープロジェクトを手掛けてきた実績を持つ会社なら、あなたのコンセプトを形にする力強いパートナーとなるでしょう。
バーの内装デザインは、単なる空間づくりではありません。顧客に特別な時間と体験を提供するための、総合的なプロデュースです。本記事で紹介したポイントを参考に、あなたならではのバーを実現してください。
バーの内装デザインに関するご相談は、RAWMANまでお気軽にお問い合わせください。あなたのビジョンを形にするお手伝いをさせていただきます。

